富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い

「知は力なり」という言葉で知られる哲学者、フランシス・ベーコン。物事を観察し、実験しながら知識を蓄える「経験主義」を説き、のちの近代自然科学に大きな影響を与えた人物である。彼が残した、「お金と人間」についての名言が秀逸だ。仕事の対価であるお金は、本来であれば尊いもの。それを素直に認めず、「お金なんて……」とバカにする人を、ベーコンは「富を得ることに絶望した人間」だと言う。思うようにならなかったら、相手(お金)を悪く言って気を晴らす。そんな屈折した人間は、信じるに値しない。そんな人に限って、見てごらん。お金を手にしたらきっと威張り散らすから――。偉大な哲学者だけあって、人間に対する観察眼が鋭い。あなたの周りに「お金なんて」と言う人がいたら、ご用心。それは屈折した心の表れかもしれないよ。

■フランシス・ベーコン(哲学者)
1561年~1626年。イギリス経験主義の哲学者、神学者、法学者。12歳でケンブリッジ大学に合格し、23歳で国会議員になったエリートで、大法官にまで出世したが、汚職の嫌疑で失脚。経験的な知恵を重視し、科学的な発見や発明を通じて視野を拡大する近代科学の精神を貫いた。「知は力なり」の言葉で知られる。
名言の選出協力:石原壮一郎『大人養成講座番外編 お金を極める100の名言』
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