「思惑材料株」への集中投資で資産100倍以上!〜アディさんインタビュー【前編】

  • リアル投資家列伝・新進の億り人に聞く、資産100倍増への道 / アディ

サラリーマン時代の2013年、元手100万円から投資を本格的にはじめ、2018年に億超えを達成し専業投資家へ転身したアディさん。知識ゼロからのスタートでしたが、「まずはやってみる」「失敗からも学ぶことがある」「みんなが気づいていないことが実は大切」と、行動力・好奇心いっぱいで今日も投資と向き合っています。そんな新進気鋭の投資家の姿勢には、きっと学ぶところがあるはず。

「家が裕福ではなかったので、大学にも行っていないし、クズな時代や無謀な投資をしてきたこともある。フロッギーでインタビューされてきた、そうそうたる個人投資家の皆さんと比べて、自分はまだまだひよっ子。ボクなんかが出て大丈夫ですか?」

取材の初っぱなから、あふれんばかりの笑顔でフロッギー編集部へマシンガントークをぶっ込んでくるアディさん。今年専業に転身したばかりの新進気鋭の億り人だ。

部室のメンテナンスに捧げた青春時代

「子ども時代、学校の成績は並み。ゲームやアニメ、漫画や工作が好きな小・中学生時代を送りました。あ、今でも大して変わってないか」

アディ少年が自分の能力に気づくのはもう少し後のことである。

「高校は、手に職をつけることが目的で工業高校へ進学。ひたすら部活に没頭してました。といっても、選抜メンバーに選ばれたわけではないんです」

選抜メンバーに選ばれない中でどのように部活に没頭したのか? もともと工作好きだったアディさんは、部室のメンテナンスや用具の製作を買って出たのだ。そんな中で、周囲に「すごい!」と言われることや、自分のアイデア・工夫で状況が改善していく魅力にハマっていく。

「授業が終わってから、21時までひたすら部室や用具の補修に当たっていました。部活の本流では全く成績を残せませんでしたが、卒業してからも『部室の環境を高めた伝説の存在』として長い間称えられていた、なんて話を後になって聞かされました。この時に『継続は力なり』ということ、そして『見ている人間は必ずいる』ということを学びました」

真のポイントは、誰も気づかないところに

高校卒業後、就職したメーカーでエンジニアとして歩み出すアディさん。しかし、技術を教えてくれる上司・先輩のいない新設の部門へ配属される。

「頼れるのは自分だけだったので、手探りで自分の中で沸いた疑問を片っ端から試すことにしました。たとえば、測定器の測定値は正しいのか? というところから『当たり前』を疑い、徹底的に検証していきました。当時ボクが開発したノウハウが、今でも伝承されているというのが誇りです。学生の頃からそうですが、興味が出たことに関しては、どこまでも深く探求・行動するんですよね」

ひたすら技術の研鑽を積む生活の中でアディさんが実感したのが、目に見えるものやわかっていることが重要なのではない。自分も周りも気づいていないところに「真のポイントがある」ーーという気づきであった。

投資を始め、2ヵ月で元手が半分に

アディさんと投資との出合いは、就職して間もないころ。なんとなしに始めた持ち株会への積立が入り口であった。

「派手に浪費していたわけではなく、ちょっとした外食などでお金がどんどん消えていくような、貯蓄がまったくできない体質だったんです。それで、このままではダメだと思って、勤務先の持ち株会で月々5000円ずつの積立投資をスタートしました」

リーマン・ショック後の株価低迷期もずっと継続し、2013年には50万円の投資元本が評価額で100万円に達した。アディさんはこの100万円を元手に、本格的に株式投資を始める。

「今までの人生経験を踏まえてみても、ボクは本を読んで学ぶタイプではなく、実践して経験値を積んでいく習熟法のほうが性に合っていました。だから、口座開設して100万円を入れたら、さっそく投資を始めてみたんです」

アディさん流の実践学習とは「何度も転んでケガをしながらカラダで覚えていく」という荒々しいものだった。

「どういった銘柄を選べばいいのかよくわかっていなかったので、Yahoo!掲示板などで『この銘柄が熱い!』と騒がれているものに、次々と成り行き買いを入れていきました」

ところが、始めてからわずか2ヵ月後には、100万円あった資金が半減してしまう。

「この程度のケガは覚悟のうえでした。すべて失ったとしたら、それはそれで仕方がないし、だからといって命を取られるわけではない。資産1億円の人も資産100万円の人も-10%の損失で得られる経験値は等しいので、資産規模が小さい時にこそたくさん経験値を得たいと思いました」

株価を大きく動かすのは”思惑”と悟る

資産が100万円から50万円に溶けてしまったアディさんは、ここから本気で勉強を開始する。ネットで「株 基礎」など、検索を繰り返しては、株価が上がったり下がったりする現象を検証していく。そして「株価を大きく動かすものは思惑だ!」という結論に達する。

思惑は別の言葉で言い換えると”期待”である。「画期的な技術によって業績が大きく伸びそうだ」と多くの投資家が期待し、「それなら今のうちに買っておこう」と殺到する。事実としてまだ確定していないだけに、投資家の思惑から株価が派手に反応することも少なくない。「大幅増益になった」という事実で株価が動くこともあるが、「思惑」により上昇するケースと比べれば、地味になりがちだ。

ニュースで気になる点があれば、IRへ電話

こうした株価の特性に気づいてからは連敗がストップ。株式投資を始めてから半年後には、元本の100万円まで回復していた。ここから、アディさんの大反撃がスタートする。

まずはじめに大きく当てたのは「 日本マイクロニクス  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」。同社が量子技術に基づく二次電池(充電池)の量産化技術を開発した」というニュースをキャッチしたのだ。

「このニュースが発表された翌日に、日本マイクロニクスのIR担当者に不明点を電話で問い合わせました。そして、この技術は市場にとてつもなく大きな思惑をもたらすと確信したんです。そこで、すぐさま信用口座も開設し、現物株で買ったうえでそれを担保に信用買いも入れて、委託保証金維持率35%の限界まで目一杯のポジションを建てました」

果たして、アディさんの読み通り株価は上昇していった。とことん強気のアディさんは、ひるむことなく信用取引で日本マイクロニクスを買い増ししていくーー。