自分の好きなことでお金を稼げるようになるまで〜下田美咲さんインタビュー【後編】

  • お金を語るのはカッコいい・好きなことを仕事にするためのヒント / 下田美咲

YouTubeへの動画投稿や「note」での作家活動により、自分に向いていることならすぐに結果が出てお金につながると確信した下田美咲さん。そもそもいま結果を出せているのは、ニート時代も含めて自分のためにお金をたくさん使って先行投資したからなのだそう。先行投資を回収する秘訣について、語っていただきました。
「自分の好きなことでお金を稼げるようになるまで〜下田美咲さんインタビュー【前編】」を読む
「自分の好きなことでお金を稼げるようになるまで〜下田美咲さんインタビュー【中編】」を読む

「人がいつお金を使うのか」に敏感になったほうがいい

私はビジネスのためにも、「人がいつお金を使うのか」には敏感になったほうがいいと思ってます。自分が何かを売って儲けるためには、人にお金を払ってもらわないといけない。だから、自分がどんな理由でお金を払うのかは、ちゃんと知っていたほうがいいんです。お金を使いたくなったらちゃんと使って、なんで自分はこれにお金を払おうと思ったのかを観察していくことが大事なので、節約せずにお金は使いたいだけ使おうとは思っていました。

──観察というと?

人の購買意欲を研究するためには、自分が買いたくなって買った瞬間を観察するしかないんです。いいなって思ったら、買う。それで、なんでそれを買ったか理由を分析する。自分の中の分析結果を蓄積していって、これは売れるだろうっていうデータを集めていく感じです。

──そういうのも、いわば、先行投資ですよね。

そうですね。私は使ったお金は全部回収できているから、今も1円も節約しないでちゃんと使うようにしています。私はこれからも、お金を使う人を商売相手にしていきたいから。節約する人たちは私のお客さんじゃないと思っているし、だからこそ、お金を使う人の気持ちを知っておきたいので、ちゃんとお金を使います。

──とはいえ、収入や貯金がゼロで、いまお金がないという人もいますよね。そういう人はどうしたらいいんでしょうか。

私は、お金を理由に、自分のやりたいことを諦めるのがすごく嫌なんです。お金なんて私が持っていなくても、必ずその辺にあるじゃないですか。あるところから持ってくればいいだけです。お金は、健康と比べたら手に入りやすいものだし。だから自分で稼げない時代も、持っているところから持ってこようって思っていました。貯金が底をついた時は、もうどうにかして親からお金を絞りとりました。

──親から借りた?

親からのお金は「借りる」じゃなくて「もらう」ものだと思っています。

──えっ! 親にお金をくれと頼んだんですか?

いえ、私は、親にお金をくれと言ったことは一度もないです。母には「いま、お金がないんだよね。だから稼ぐために、こういうことしようと思ってる」と、お金をつくるための自分のプランを話すんです。すると「そこまでいうなら、お母さん出すわ」となり、結果的に、お金をもらえていました。

──自分で稼ぐプラン、お母さんにとって許し難いプランだったんでしょうか……?

そういうわけでもなくて、お金を使ったその先を見せるようにしていました。「この子は夢があって、やる気もあって、無駄遣いをするわけじゃないからサポートしてあげよう」という気持ちを起こさせるプレゼンをしていたんです。
自分で稼ぐ気があるし、何に使うのかはっきりさせておく。そして、それがどれだけ有意義かを説明するんです。そうすると、母が私を応援したいと思ってくれてお金を出してくれました。

うちは裕福な家庭ではないので、お金を出してもらうハードルが低かったわけではないんです。私以外の兄弟は、もらえていなかったし。学費さえも、簡単には出してもらえないレベルでした。進学したい理由が曖昧だった弟は、「そんなことのための学費は用意できない」という理由で大学に行かせてもらえてなかったくらいです。
私は説得力のあるプレゼンをできていたからこそ、お金をもらえていました。貧乏な家庭だとは思っていたから、お金を受け取るときは「よっしゃー」とか「ラッキー」って感覚ではなくて、お母さんがなけなしの身銭を譲ってくれているんだろうなって思って、だから「私がこのお金を誰よりも有意義に使って、いつか絶対に成功するからね」って思ってました。
そうやって必要なお金は得ていたので、人生で金欠になったことは1回もないですね。小学生くらいからそんな感じでした。親に頼る権利は十分にあると思っていたし、それに、「これは長い目でみて絶対にお母さんにとっても先行投資」って、思っていました。

先行投資しないで稼げる人なんていない

──結果、回収できているし、ちゃんと先行投資になりましたね。すごい。

私、先行投資は絶対必要と思っていたんです。先行投資しないで稼げる人っていないですよね。やっぱり、お金を使ったことがない人は、人にお金を使わせられないじゃないですか。破産してもいいから、使わなきゃ!って思って使っていました。
あと、情報はお金でしか買えないんですよね。結局、私も情報を売ってるし、お金を使うっていうことは情報を買うっていうことなんです。そこに気づいた人って早く成功しますよね。

──下田さんがそれを意識したのはいつ頃からですか?

化粧水を試すのに月に10万円、20万円とかけていたときですね。結局それって情報を買っていたんですよね。お金を使うことが情報を買うことだって気づきはじめると、お金をどんなことに使っても情報を買うことになるんですよね。それで次は、この得た情報をどうやって売るか、ってことを考えればいいわけで。
たとえば、エステに行ったとして、あのエステは効果があってあっちのエステは効果がなかったことがわかれば、それ自体がもう「売れる情報」です。これがおいしかった、まずかったも情報だし。趣味でもなんでもお金を使ったあとに回収しようと思えば、なんでもお金になるんじゃないですかね。情報を欲しがっている人はわりといますし。

──なるほど、勉強になります。今後はどのような活動をしていきたいですか?

先日結婚したのですが、旦那さんと長く一緒に過ごしたいので、在宅ワークを増やして作家業に力を入れていきたいです。作家以外の仕事だと、仲間が必要になるし、カッコイイ男の子との交流も増える。そうなると、私が浮気するリスクが高くなるし、旦那さんも嫌がると思う。お金のために家族を嫌な気持ちにさせるのは本末転倒なので、在宅ワークがいいんです。仮に彼が転勤になっても、在宅仕事メインであれば躊躇なく転勤についていけるし。

──次はなにを書いていきますか?

今は、いかに結婚生活をネタにしてお金を稼ぐかを考えています。もともと、本を書きたかった理由も音楽をやりたかった理由も、自分の日常生活で起きたことをお金に変えられる人になりたかったからなんです。たとえば、嫌なことがあったときに、エッセイを書く人なら、それがお金になるから、損して得取ることができるじゃないですか。生きていると嫌なことって普通にたくさんあるから、慰謝料がもらえなくても全部お金に変えられれば、結果、「ありがとう」って感じがするんですよ。
生きてるだけでお金になる人生を送るのが理想なので、この先もなるべくこの立場は維持していきたいです。