第5回 インデックスファンドの定番はコレ!

第3回で資産形成の中核は「手数料の安いインデックスファンド」を活用しようというお話をしました。今回はたくさんのインデックスファンドの中から、どれを選べばいいのかということを説明していきたいと思います。
「第4回 投資信託を買うには積み立てがおすすめ」を読む

インデックスファンド選びのモノサシ

インデックスファンドというのは、目標とする指数に連動するような運用成績をめざす投資信託のこと。指数というのは、「日経平均」や「TOPIX(東証株価指数)」など、ある市場の全体の動きを反映するようにつくられたモノサシのようなものです。まずは、どの指数に投資するのかを決めましょう。
次に、その指数に連動する投資信託を購入するわけですが、たとえば「TOPIX連動型の投資信託」ひとつとってもたくさんの商品があります。同じ指数に投資するたくさんのインデックスファンドの中から、どれを選べばいいのか。ポイントは、3つあります。

インデックスファンド選びの3つのポイント
①手数料が安いか
②継続性は大丈夫か
③指数とのかい離(トラッキングエラーが小さいか)

1つ目のポイントは手数料です。同じ指数に連動する投信の中で、保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)が安く、購入時手数料がゼロ(ノ―ロードといいます)で購入できる商品がのぞましいです。
運用管理費用は、交付目論見書(こうふもくろみしょ)という書面に記載されています(交付目論見書は、投資信託を運用する運用会社が作成するもので、投資信託を購入する際に読む必要があります)。
また、「投信まとなび」や「モーニングスター」といった投信情報サイトでは、検索や並べ替えの機能が付いているので、運用管理費用の低い順に並べ替えて比較することができます。

2つ目は継続性です。インデックスファンドの中には満期のあるもの(運用する期間が決まっているもの)や、資産残高が小さくなったりすると運用の途中で「繰上償還」されてしまうものもあります。前述の交付目論見書には、信託期間(運用期間のこと。無期限ならずっと運用するという意味)と、繰上償還の条件(途中で運用がストップしてしまうときの条件)が記載されているので、チェックしておきましょう。
毎月運用会社が出している月次レポートでは、資産残高(純資産総額といいます)の推移なども公開されています。証券会社や銀行などの投信を販売している会社や運用会社のホームページなどで読むことができます。

そして、3つ目は指数とのかい離が小さいかどうか、です。要は目標とする指数(ベンチマークといいます)と同じように動いているかどうかも、運用レポートや運用報告書などを見て確認してください。ちなみに、指数は配当込のものを目標にしているもののほうが良いです。

低コストなインデックスファンドの商品例

以上、3つのポイントを挙げましたが、なかでも特に重要なのが手数料です。2008年から低コストのインデックスファンドシリーズが登場してきましたが、2015年以降は「コスト革命」と言われるくらい、低コスト化が加速しました。代表的なものに、アセットマネジメントOne(旧DIAMアセットマネジメント)が運用する「たわらノーロード」シリーズなどがあります。
こうしたシリーズは日本株式、先進国株式、新興国株式というように、各カテゴリー(資産クラス)のインデックスファンドが揃っています。
長期で投資信託を積み立てるなら、世界の株にまとめて投資できるインデックスファンドが中心になりますので、以下、低コストなインデックスファンドの商品例を挙げました。いずれも、購入時手数料無料(ノーロード)で購入することができます。

長期で投資信託を積み立てるなら、いくつかのインデックスファンドを組み合わせて世界の株に投資をするといいでしょう。たとえば、日本株、先進国株、新興国株の3つのインデックスファンドを組み合わせるとか、日本+海外株(先進国と新興国)の、2本のファンドを組み合わせるということになります。

アクティブファンドは5つのPをチェック!

資産形成の土台をつくるために、インデックスファンドを中心とした投信の活用をおすすめしてきましたが、インデックスファンドに加えて、一部アクティブファンドを持ちたいという方もいるかもしれません(もちろん、インデックスファンド100%でも良いです)。
第3回でご説明したとおり、長期的にインデックスファンドを上回る成績を上げるアクティブファンドは少数であるという現実を知ったうえで、保有したい場合はきちんと調べて、共感・納得できるものを選び、購入後もしっかりフォローすることが大切です。以下、アクティブファンドを選ぶうえでのポイントをみていきましょう。

年金基金など機関投資家が運用会社を選定するときのチェック項目として「5つのP」が使われます。これは個人が投信を選ぶときにも活用できます。

この①から⑤を冷静に、そして、総合的にみることが大切です。運用会社の社長や投信を運用するファンドマネジャーの話を聞いて「理念に共感したから」とすぐに購入を決めてしまったり、あるいは目先の成績だけに飛びついてしまったりするケースもありますが、それはどちらも違うと思うのです。

たとえば、同じ日本株に投資する投信でも、どんな運用方針で、どんな企業に、どういう投資プロセスを経て投資をするのか。集中投資なのか幅広く投資するのか、値動きは大きいのか小さくおさえるのか、購入した会社は持ち続けるのか・頻繁に入れ替えるのか、銘柄を入れ替えるのはどんなときか、組入上位銘柄が大きな比率を占めるのか・ほぼ均等に持つのか、現金を持つのかフルインベストメントか(現金を持つ場合は柔軟に比率を変えるか否か)、上昇相場に強い・下げ相場に強いのか―ー等々、特徴はまったく異なります。
どちらが良い・悪いではなく、特徴が明確であること、そしてブレないことが大事です。逆にいえば、①から④までをきちんと理解していれば、仮に短期的に⑤成績が振るわなかったとしても慌てて解約するといった事態にはならないはずです(もちろん、①から④が変わってしまった場合は別です)。このように、アクティブファンドを選ぶときにはしっかり調べることが大切です。

それでは、今回のポイントをまとめておきましょう。

●インデックスファンド選びでは、手数料、継続性、指数とのかい離をチェック
●ノーロードの商品を選べば、より低コストでインデックスファンドが買える!
●アクティブファンドを買うなら、5つのPでチェック

次回は投資信託の投資対象である「株式や債券ってそもそも何」というお話をしていきたいと思います。

投資信託の基準価額は、組入れられる有価証券の値動き、為替変動等により変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本は保証されているものではなく、投資元本を割り込むことがあります。投資信託ごとに手数料等及びリスク等は異なりますので、投資を検討される際は、目論見書またはお客様向け資料等をよくお読みください。お問い合わせは、SMBC日興証券株式会社までお願いします。