第4回 初めての銘柄選びは「儲かる」より「好き」で始めよう!

FROGGY編集部は、投資未経験者が投資を始められない理由として、「7つの勘違い」があるのではないかと考えました。この連載では、その「勘違い」を1つずつ解消していきます。第1回では「資金がないから始められない」と思い込んでいる方に毎月1万円ずつ投資する方法を、第2回では「株で失敗すると借金を背負うから怖い」と思い込んでいる方に、「株で大損しても借金は背負わない」ということをお伝えしました。第3回では、「ちゃんと勉強してから始めたい」と思い込んでいる方に、知識よりも先に知っておくべき「損切りルール」をご紹介しました。

そして第4回では、いよいよ銘柄を選ぶステップに突入です。「どの銘柄を買えばいいかわからないから、投資を始められない!」という「勘違い」について、誤解を解いていきたいと思います。
第3回「投資初心者がまず決めるべき『損切りルール』について」を読む

「どの銘柄を買えばいいかわからない!」の真意は?

投資に興味はあるのに始められない理由として「どの銘柄を買えばいいかわからない!」という声をよく聞きます。確かに、上場している会社数はゆうに3000を越えており、選ぶのは大変です。しかし、この「どの銘柄を買えばいいかわからない!」という声には、「銘柄の選択肢が多すぎて選びきれない」だけでなく、「どの銘柄を買えば儲かるのかわからない」という意味も含まれているのではないでしょうか。

とはいえ、「これなら儲かりそう」と確信を得てから株を買うのは実際はなかなか難しいです。正直プロですら儲かる銘柄を見つけて実際に成功するのはほんの一握り。これから投資を始めようという方が「儲かるという確信を得てから買う」というのは、ほとんど不可能といってもいいかもしれません。

「『これだったら儲かりそう』と確信を得てから株を買う」という考えは一旦横に置いてみましょう。
「儲かりそう」な銘柄となると、「本当に儲かるかな?」と不安が生じて、結局いつまでも買えません。
1銘柄目は「儲かりそう」な銘柄ではなく、「好き」な銘柄を選んでみましょう。そして、とりあえず「少額」で買ってみてください。

なぜ「好き」な銘柄を「少額」なのか

儲かりそうか調べもせずに好きな銘柄をとりあえず買う……? そんな適当でいいの? と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもそれでいいのです。なぜなら、投資はなによりもまず、実践してみることが大事だからです。

敏腕ファンドマネージャー・藤野さんのことばに「よく調べて1000万円分の株を買うよりは、調べずに1万円分買うほうが安全だと思う」というものがあります。日本を代表する投資のプロでもこのような考え方をしているのです。「これだ!」と確信をもった1銘柄を信じて大金を投資するよりも、少額でとりあえず買ってみて、そのあと少しずつ銘柄数を増やして、リスク分散をしていくほうが、賢い投資方法なのではないでしょうか。

そして、株価が上下したとき正確な理由はわからなくても、ストレスを感じずに興味を持って調べられる対象であること。つまり、身近で「好き」な銘柄を買うことが重要なのです。

カエル先生の一言

ひふみ投信のファンドマネージャー・藤野さんは、「だれでもできる株式投資入門」の中で、「手に汗をかかない金額」で「自分の理解しやすいものに投資する」ことををすすめている。詳しく知りたい人は読んでみるといいかも。「だれでもできる株式投資入門」は、ファンドの運用担当をしている「叔父」が、姪の「ユリコ」に、投資について物語形式で教えていくシリーズ。

「好き」な銘柄ってどうやって選ぶの?

では、「好き」な銘柄ってどうやって選べばいいのでしょうか?
実はとても簡単です。

毎日使っている美容液や、好きな野球チームはありますか? たとえばポーラのシワ改善美容液の効果に満足している方は、ポーラの株ならば興味を持って保有できるのではないでしょうか。また、広島カープファンの方は、本拠地であるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にちなんでマツダの株でもいいかもしれません。回転寿司が好きな方はスシローグローバルホールディングスや、お寿司ロボットをつくっている鈴茂器工という会社もいいですし、子育て中で「母乳実感」哺乳瓶を愛用している方はピジョンの株も身近で愛着を持てるかもしれません。

私たちの日常生活には上場企業が密接にかかわっています。ぜひ、身の回りを見渡して、好きな銘柄を見つけてみてください。そうすれば、いざ投資をしたときに、株価が上がったり下がったりしたときに、その理由が理解しやすいと思います。「あの新商品はよく売れているから株価が上がったんだ」「値下げ発表があると株価は下がることもあるのか」など、様々な出来事を通して、投資の経験値が積み上がっていくでしょう。

最初に買う銘柄のチェックリスト

①その会社や製品・サービスが好き
②その会社の新しい取り組み(新商品など)に興味がある
③株価が上がったり下がったりしたときに、その理由がなんとなくわかりそう
(理由がわからなくても、興味を持って苦痛なく調べられる)
④少額から買える

カエル先生の一言

身の回りを見渡してみると、実はいろいろなところに株式会社が隠れている。空からさまざまな地域を撮影した動画 「世界は株式会社でできている~都市の細胞~」(60秒)を見て、株式会社を見つけてみよう。