会社員でも2億円は稼げる~DUKE。さんインタビュー【前編】

  • リアル投資家列伝・会社員投資家でも株で効率よく稼ぐルール / DUKE。

勤務しながらの投資は不利では――? そんな疑問にスパッと答えを出してくれるのが、ときには深夜にまで及ぶ残業をこなしながらも2億円を超える資産を築いたDUKE。さんです。株を始めてから10年で億へ、そして会社を退職し、専業投資家へ。順調に見える道のりですが、その前半5年間には栄光と転落がありました。

投資の世界では全員が愚者

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ――19世紀に活躍したプロイセンの首相、オットー・フォン・ビスマルクの言葉だ。「自分自身が失敗して学ぶ前にも、先人の教えに学んでおこう」といった意味だろう。

「ところが投資の世界では、ほとんど全員が愚者なんです、もちろん私も含めて。今は実績を出している投資家さんでも、過去に大きな失敗をした経験や凹んだ時期がある。これから始める方は『自分も愚者』と割り切って、投資金額が小さいうちに失敗しておくことが、結局は投資で成功する近道になるのだと思います」

と解説するのは個人投資家のDUKE。さん。そう話すだけあって、自身も失敗を経験しているのだが、その損失、意外と大きい……。

3年目に2000万円を稼いだが……

「株を始めたのは2003年。結婚したのがきっかけでした。家庭を持つとやっぱり考えるじゃないですか、将来設計を。家をどうしよう、教育費はどのくらいかかるだろう、とか。『やっぱり資産設計は必要だよね』と思ったとき、頭に浮かんだのは株式投資とアパート経営。当時の自分は経理系の仕事に就いていましたから、企業分析に優位性があるだろうと株を選んだんです」

今回登場してくれたDUKE。さんは会社員として働きながら2億円を超える資産を株で築いた。

「始めてからの2年間は鳴かず飛ばず。ところが、2005年は株式市場全体が上昇してくれたおかげで、誰でも儲かる相場だった。私もいっぱい儲かりました。2000万円以上の利益が出て、有頂天になりましたね」

3年目にしてやっと成功を収めたのだが、いい時期は長く続かない。すぐにまた辛酸をなめることになった。

「2006年にはライブドアショックでヤラれ、翌々年にはリーマンショックでもヤラれ、散々な目にあいました。ただ、私がラッキーだったのは2005年の利益があったこと。資金が減ったとはいえ、利益を全部吹き飛ばした程度で済んだので、まだメンタルが保てました」

会社員として働きながらの投資で2億円超え

5年間で2000万円を儲けて損してと一往復したDUKE。さん。「このままの自己流では通用しない」と、さまざまなやり方を学ぶ時期へと入る。

「ある投資セミナーで新高値を買うという方法を知り、なるほど、と。元をたどるとウィリアム・オニールという高名な投資家のやり方がオリジナルらしい。それからはオニールに関連した本を読み漁り、見よう見まねで試行錯誤しながら、今のやり方にたどり着いた感じです」

経験と歴史に学んだDUKE。さんの資産は着々と増えていき株を始めてから10年で1億円を突破、さらには2億円を超えて、会社を退職するに至った。

超几帳面なノート、DUKE。さんが書いている内容は?

「その途中、多くの学びがあったのは自分の取引を振り返る作業でした。最初はブログに記録をつけたのですが、性格的にブログよりも手を動かして書くほうが向いていた。それに気がついてからはノートに手書きでトレードを記録するようになりました。そうやって自分の取引を振り返ることで、多くの気づきが得られたんです」

DUKE。さんが見せてくれたノートには、取引の記録や判断理由、さらには今後の株価展望などが細かな文字でびっしりと書かれている。驚くべき几帳面さだが……。

「最低限、書くのは売買した日付や銘柄名、株数、それに『なぜ買ったか』と『どうなったら売るのか』。こうした記録を半年くらい続けると、上達を実感できると思います」

「ムリムリ! 三日坊主になっちゃう……」と不安が募る人も多そう。

「モチベーションを上げるために、ちょっといいノートを使ったり、万年筆を奮発してみたり、ですね。このノートもツヤのある紙で1冊700円ほどと通常のものより少し高いんです。ペンも1万円台のもので書いています。インク代がかかりますが書きやすいほうがモチベーションは高まりますよね」

ブログか、手書きノートか。いつものノートか、奮発したノートにするか。それぞれの好みだけど、三日坊主にならないよう、ちょっとしたスパイスを効かせて始めるのがよさそう。

「10年で億超え」のコースを短縮するには

「皆さんにぜひお伝えしたいのが『好きじゃないと続かない』ということ。習いごとも同じだと思いますが、始めてから結果が出るまで10年くらいはかかるもの。いい先生、いい本に出会えて短縮できたとしても5年はかかるでしょう。私は自己流で投資していた期間が長く遠回りしたため、1億円に達するのに10年かかりました。この連載に登場していた、かぶ1000さんも10年以上かかっていますよね」

かぶ1000さんは本格的に株を始めてから億へ至るまでに11年、同じくこの連載に登場してくれたwww9945さんに至っては20年近くの時間を費やしている。億への道、険しい!

「しかも会社員は時間が限られていますから、効率よく学ぶ必要がある。自分が本を出したり、セミナーを行なうようになったのは、それも理由のひとつ。自分が苦労したからこそ、会社員投資家でも効率よく結果を出すためのやり方を伝えたかったんです」

働きながらの株式投資でも成功できることを体現してくれた心強い存在であるDUKE。さん。そのやり方、考え方は次回以降に!