\1周年記念/ 億超え投資家11人の共通点【後編】

250万円の資金で株式投資を始めて、9年9ヵ月後に億へ到達――当サイトの「リアル投資家列伝」に登場してくれた個人投資家たちの平均像だ。会社員として働いて必死に貯蓄しても10年で億の資産を築くのって難しい。そう考えると株式投資は効率的……!

株式投資にはもちろんリスクもあり、付き合い方を間違えると資産を減らしてしまう。じゃあ、株と上手く付き合っている人のやり方はっていうと百人百様。ライフスタイルや性格、目的、資金量など人によってバラバラだし、「平均」では測れない。前編に引き続き、これまでに登場してくれた投資家たち6人の話を振り返ってみよう。
\1周年記念/ 億超え投資家11人の共通点【前編】を読む

投資デビューに「遅すぎる」はない

次に着目してみたいのが投資を始めた年齢。これまで登場した11人は早いと10代、遅くとも30才前後までに株式投資を始めている。そんな中、35才でデビューを果たした「遅咲き」の投資家が石川貴康さんだ。しかも石川さんが投資を始めたころ、貯金はほぼゼロだった。「35才までは自己投資の期間」と割り切っていたからだ。この考え方、DUKE。さんとも共通する。

「20代は留学や資格の取得など自己投資に給料を回して稼ぐ力を蓄える、投資を始めるのは稼げるようになってから」というのも考え方のひとつだ。ただ石川さんはこうも言っていた。「まったく投資をしないのはもったいない。稼ぐ力を養いつつ手間のかからない積立投資くらいから始めてみれば」と。他の投資家とは少し路線が違う石川さんの話、ぜひ参考に。
35歳から始めた投資で億超え〜石川貴康さんインタビュー【前編】を読む

中学生で投資家デビューを果たした「変わり者」

石川さんとは対照的に、早熟デビューを果たしたのがかぶ1000さん。最初に取引した時はまだ中学生だった。億超えを果たした今も割引サービスを徹底活用する姿勢、ディズニーリゾートでも待ち時間に「会社四季報」を熟読する熱心さなどから、「変わり者」扱いされることもあるかぶ1000さんだけど、その投資手法は正統派だ。

かぶ1000さんが買う銘柄は「1万円が入っているのに6000円で買える財布」。保有する資産よりも割安な価格で取引される銘柄を購入し、値上がりを待つバリュー株投資だ。株価が値上がりするまで待たされるかもしれないが、個人投資家の強みは「○○年までに○○円稼げ!」なんて目標がないこと。のんびり値上がりを待てる人には最適なスタイルだ。
中学生での株デビューから資産3億円〜かぶ1000さんインタビュー【前編】を読む

大穴狙いで3億円を稼いだ会社員

かぶ1000さんほどではないが、キクチさんのデビューも大学生と早かった。元手も70万円と少なく、3億円以上を稼いだ今も会社員を続けており、共感できる部分も多いだろう。そんなキクチさんが株式投資に興味を持ったきっかけは競馬だった。競馬の予想記事を買うために購入した夕刊紙でふと目に止まったのが「ヤフー時価総額、1兆円超え」の記事。

競馬予想の延長で株式投資を始めたキクチさんの資産はみるみる増加していった。「上場廃止銘柄」への投資もいとわないキクチさんのやり方はまさに大穴狙い。超独特な手法だし、キクチさん曰く「給料で生活費を賄えるから投資できるスタイル」。安易に真似するとヤケドしちゃうかもしれないけど、知っておいて損はないはず。
34歳で3億円の資産を築く会社員投資家~キクチさんインタビュー【前編】を読む

IPO投資の達人が語る「武器」

埋もれたお宝銘柄を発掘する分析力、勝負どころを見極める眼力――。個人投資家の武器はさまざまだけど、風変わりな武器を持っているのがJACKさんだ。その主戦場は新たに株式市場へ登場するIPO銘柄への投資。しかし、人気IPO銘柄を購入するには抽選や証券会社の裁量配分などになるため、簡単に買えるものではない。だからJACKさんはIPO獲得のためならば労を惜しまない。

証券会社の口座をたくさん開いて抽選の機会を増やすのは当然。手土産片手に証券会社へ日参し、ときには営業マンのノルマ達成に協力してと、「寝技」が大得意な投資家なのだ。他の投資家とは戦い方が大きく異るJACKさん。その話を聞けば目からウロコが落ちるはず。
小ワザの積み重ねで億を達成~JACKさんインタビュー【前編】を読む

唯一のデイトレーダーはNSC出身

これまでに登場した11人の中で唯一のデイトレーダーが元お笑い芸人、NSC出身のむらやんさんだ。

「デイトレ? 会社員の自分には関係ないし」と思うかも。でも、デイトレだろうが中長期投資だろうが、「上がりそうな銘柄を買って、思惑どおりに上がったら売って利益を確定する、下がってしまったら損切りする」という一連の流れは変わらない。ただ、デイトレーダーだと、初心者にとって難しい損切りの判断がよりシビアに求められる。日本でも指折りの知名度を誇るデイトレーダーであるむらやんさん、その話からは損切りの大切さや、どんな基準で損切りすればいいかといったルールづくりが学べる。
芸人の夢破れ億トレへ〜むらやんさんインタビュー【前編】を読む

ジェットコースターで絶叫しない貴重な姿!

デイトレーダーの日本代表がむらやんさんだとすれば、株主優待の日本代表はこの人、桐谷広人さんだろう。テレビで見せるジェットコースターへのリアクションや婚活、片付けられなさなどから今や老若男女に愛されるキャラクターとなった桐谷さんだけど、FROGGYでは「個人投資家・桐谷広人」として、真正面から投資について語ってくれた。

これまで登場してくれた11人中、最年長となる桐谷さんだから経験も豊富。バブル景気の大儲けとバブル崩壊による転落、そして優待投資での再起とジェットコースターのような投資歴は一読の価値あり。テレビで見せる姿とはひと味違う、マジメな桐谷さんの姿を知る貴重な機会!
棋士から個人投資家への転身〜桐谷広人さんインタビュー【前編】を読む

11人に共通することは?

「リアル投資家列伝」の取材で毎回感じるのは、「この人、本当に楽しそうだよな~」ということ。株の話をしていると彼らの話は止まらないし、そうした様子は株式投資家が集まるオフ会でもよく見かける。ただ、これって株式投資家の特徴かもしれない。FX投資家の集まるオフ会だと、意外と為替の話は少ないからだ。だから、「株を好きであること」って、億超え投資家になるための最低条件と言えそう。

「え、でも興味がないし?」という人はまず株を始めてみるのがいいかも。「興味が出てきたら始めるし~」なんて言っていると、いつまでも腰が上がらない。石川さんが言っていたように積立投資から始めてみるのも一考だ。自分の資産を投じていれば自然と関心も高まるし、「他に良い銘柄がないかな」と興味が湧いてくる。「あとでやるから~」なんて言わない、フットワークの軽さも11人の共通項だった。どんなやり方が自分に合っているか、早速検討してみよう。