重い財布は、心を軽くする。

待っていれば、いつかきっと幸福がやって来るはず――。もしそう思っている人がいたら、ぜひユダヤの教えを知ってほしい。彼らは、「待っている」なんて甘いことは言わない。「幸福は努力した人のところにだけやって来る」と信じ、その助っ人である「お金」に協力を仰ぐ。そんなユダヤ人のバイタリティーは、格言「A heavy purse makes a light heart.(重い財布は、心を軽くする)」に強く表れている。たとえば、休暇に郊外の別荘で気分を休めるには、お金がかかる。妻の機嫌を取るためにプレゼントを買い与えたり、子どもが病気になったときに腕の良い医者にかからせたりするのにも、お金が必要だ。お金がたっぷり入った重い財布は、人生の困難を乗り切る手助けをし、自分ばかりでなく周囲の人の心も軽くしてくれる。運命をただ受け入れるなんて、もってのほか。自分のためだけでなく、家族や友人の幸せのために、ユダヤ人は一生懸命お金を稼ぎ、自ら幸福をつかみ取るのだ。

■ユダヤ人の格言について
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
■参考文献
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
https://www.amazon.co.jp/dp/456964158X