第一回 アラフィフ長期投資家編【前編】

ひと足先に株を始めた先輩たちは何を考えて、どんな体験をしてきたのでしょうか。いわゆる「億り人」よりも、もう少し身近な資産3000万円クラスの先輩投資家たちに集まってもらいました。投資を始めたきっかけや銘柄の話、家族や仕事との関係まで、ざっくばらんに展開する先輩たちの話、耳を傾けてみて!

投資を始めたきっかけは?

――皆さんが投資を始めたきっかけは?

優待夫婦さん:
社会人になってからですね。最初は債券投資でした。

優待夫婦さんーー51歳男性。投資歴は約20年。IT企業勤務。奥さんとともに株式投資を実行中。これまでの累計利益は約1000万円。
――株ではないんですね。

優待夫婦さん:
当時はまだ手数料が高かったんです。それがインターネット証券の登場で手数料が安くなりETFやインデックス型の投資信託、個別株と広げていきました。

倹約さん:
私のベースは積立です。定期預金に毎月20万円近く積み立てた時期もあって、40代半ばに1000万円になった。これを元手に投資信託を買ってみようと。

倹約さんーー47歳男性。投資歴は約20年。2年前に結婚し、もうすぐ第一子誕生予定。外貨預金や投資信託を中心に投資する。

――月20万円を積み立てるのは大変そうです。

倹約さん:
2年前に結婚するまで、1ヵ月の食費は4000円。1日2食、ご飯と味噌汁だけ。ご飯にすし酢をかけて食べていました。外食は2ヵ月に一度、あるかどうかです。引退したあとのお金の心配をなくしたかったんです。働けるときは自分で働いてお金を稼ぎ貯蓄すれば、今はカツカツの生活でも、あとで楽できるかなと。

――すごい節約ぶり……。

倹約さん:
祖父から「無駄遣いをしてはいけない」と小さいころから教え込まれました。お年玉はたくさんくれるんですが、「絶対に使うな、大学の費用にしろ」と。

ゴルフさん:
うちはまったく逆。親父はパチンコ、競馬、マージャン、何でもやる。こうはなりたくないなというのがあって、ギャンブルよりもいいだろうと株を始めました。

ゴルフさんーー47歳男性。投資歴は20年弱。小6と小4、男児2人のパパ。株式投資で約600万円の利益をあげるが、家族には内緒。

タワマンさん:
私もきっかけは家族。高校1年生のとき、祖父が亡くなり、50万円を相続したんです。母親に「そのお金で株を買いなさい」と言われたんです。

タワマンさんーー51歳女性。投資歴は約25年。高1の娘と旦那さんの3人家族。株に反対する旦那さんを説き伏せ、累計500万円ほどの利益。

投資への第一歩、元手はいくらだった?

――皆さん、最初はいくらくらいで投資を始めたんですか?

優待夫婦さん:
私は社会人になってすぐ、数万円で始めました。当時は奨学金の返済や自動車学校のローンを抱えていたので、まとまったお金はありませんでしたが、身近な金額からでもスタートしてみようと。

倹約さん:
最初は100万円。26歳のころでした。積立を行うようになったのは、そのあとのことです。

ゴルフさん:
僕は70万円。株は1000株単位だから最低そのくらいは必要だと親父に言われたんです。今は100株単位の銘柄が増えて始めやすくなりましたよね。ちなみに、親父に勧められた銘柄を買ったんですが下がったので恨みましたよ。「投資は自己責任」の意味を学びました(笑)。

タワマンさん:
私は相続した50万円です。最初は少額からがいいですね。

優待夫婦さん:
投資信託なら1万円でも充分だし、株でも10万円あれば買える銘柄があります。

ゴルフさん:
身近な企業を買うのがいいですよね。子どもの成長とともに企業の成長を応援する気持ちになれます。

あの銘柄、忘れられない!

――最初に買った銘柄や印象深い会社はありますか?

タワマンさん:
母親に言われて買ったのが日商岩井(現・ 双日  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 )。それからは自分の株が気になりだして、新聞を読んだり、ニュースを見たり、経済への関心が高まりました。

優待夫婦さん:
ソニー  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」ですね。もともとソニーを買ったわけではなく、子会社だったソネットを買ったらTOBによってソニー株になりました。当時は1000円前後でしたが、今は5000円前後まで上昇しています。

倹約さん:
私は投資信託や外貨預金が中心です。個別株は1社だけ。売り買いするのではなく、妻が妊娠4ヵ月なこともあり、長く持つことで配当や金利、分配金に期待できる商品が中心です。

ゴルフさん:
最近買ったのは「 浜松ホトニクス  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」という会社です。ノーベル賞を受賞した研究者の陰にこの会社の製品があったというので、応援しようと。あとは配当に期待して「 大和証券  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」や「 みずほフィナンシャルグループ  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」を買っていますし、「 平和  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」というパチンコの台を作っているメーカーも持っています。僕はゴルフが趣味なんですが、平和は株主優待でゴルフ場の割引券がもらえるんです。

タワマンさん:
子どもができてからは株主優待銘柄がメインです。娘が小さいときはサンリオピューロランドの優待券がもらえる「 サンリオ  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」。でも、娘も高校1年生になり、ピューロランドには行かなくなり、スポーツドリンクをガンガン飲むようになったのでポカリスエットがもらえる「 大塚製薬  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」――。そうやって娘の成長とともに保有銘柄が変わっていました。優待は楽しめますよ。

ゴルフさん:
バンダイナムコホールディングス  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」は「こども商品券」が選べます。文具を買えたり、子ども服が買えたり、おもちゃが買えたり。倹約さん、奥さんに渡すといいですよ(笑)。

タワマンさん:
お子さんができたら食費がもっと増えますから。

――月4000円ではとても不可能ですね!

タワマンさん:
株主優待なら、「 すかいらーく  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」もいいですよね。2017年に優待の内容が改善されて、株主優待券の金額が増額されました。

ゴルフさん:
私も持っています。個人投資家の人気を高めたいのかもしれませんね。

優待夫婦さん:
「すかいらーくを買え」と私も妻に買わされました(笑)。ただとはいえ、使い切れない優待券も出てくるので期限前はあちこちで消費することに。じつは今日のお昼も優待券を使ってきました。「 三光マーケティングフーズ  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」の優待券です。もったいないことをしたのが「 レオパレス21  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」。グアムのホテルが利用できるのですが、昨年は使えないまま期限切れとなってしまった。今年は行きたいですね。

株と家族、意外と難しいこの関係は?

――優待夫婦さんは奥さんも株をやっているんですか?

優待夫婦さん:
もともと自分のお金でやっていたそうです。ほぼ優待銘柄のみだと思います。磯丸水産などを展開する「 SFPホールディングス  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」や、パンケーキ屋さんのbillsを展開する「 サニーサイドアップ  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」などを持っていて、こないだは家具の輸入を行なっている「 カッシーナ・イクスシー  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」という会社を買ったと話していました。

――カッシーナ・イクスシーは株主優待を設置していないようですが。

優待夫婦さん:
株主総会に出席するとお土産がもらえることがあるそうなんです。

――株が夫婦のコミュニケーションツールにもなっているんですね。他の方はいかがですか?

タワマンさん:
うちは、主人が株に大反対でした。結婚したときに「今すぐ、全部売れ」と。私がOL時代に稼いだお金だからと我慢してもらって、それからは少しずつ理解してもらうようにしました。

――どんな方法ですか?

タワマンさん:
娘ができてからは、「 オリエンタルランド  ()  () 前日終値  () 始値  () 高値  () 安値  () ※株価、指数は最低20分遅れとなります。 」の株主優待でもらった株主用パスポートでディズニーランドへ行くようになりました。そのとき、「パパはお留守番ね」というと、行きたがるんです。「だったらオリエンタルランドをもう少し買いましょう」と主人のお金を少しずつ株にまわして、少しずつ“洗脳”しました(笑)。

――今はどうなんですか?

タワマンさん:
株も含めて家計はすべて任されているので、年に数回、状況を報告しています。株にまわしているのは、生活にすぐ必要なお金ではないので上がろうと下がろうとあまり気にせずにやっています。

ゴルフさん:
うらやましいですね。うちは、お給料は全額、嫁の懐です。株は独身時代に貯めていたお金が元手。嫁は把握していないので、株の利益がお小遣いです(笑)。

<まとめ>
・投資を始めたきっかけは四者四様
・投資の元手資金は「数万円〜」。少額で始めるのがオススメ
・子どもの成長に合わせて、欲しい株主優待を狙っていくと楽しめる
・投資していることについて、家族に「内緒派」と「巻き込み派」が半々
次回、「銘柄選びをするときに参考にしているもの」の意外な共通点が明らかに! また、気になる収支や目標金額など、ぶっちゃけトークが続きます。

今回のテーマで取り上げた上場企業

双日
ソニー
浜松ホトニクス
大和証券グループ本社
みずほフィナンシャルグループ
平和
サンリオ
大塚ホールディングス
バンダイナムコホールディングス
すかいらーく
三光マーケティングフーズ
レオパレス21
SFPホールディングス
サニーサイドアップ
カッシーナ・イクスシー
オリエンタルランド

*本資料掲載時点で、サンリオは日本証券金融の注意喚起銘柄に指定されています。